28歳、上京とアボカド。

何も残せないから、せめて駄文をつづることで世の中に髪の毛ほどの爪痕をのこす

きっと通知表には「もっと自己主張をしましょう」って書かれる

11月てのはかわいそうだなあ、と思うんです

 

この時期、街中を行けば

鈴や星がモミの木にぶらさげられ

トナカイが空を飛び、

サンタがいたるところにくくりつけられています

 

非常に、わくわくします

 

トイザらスのCMソングと、きらびやかなクリスマス装飾の街並みは

もはやDNAに刻み付けられている勢いでわくわくします

家でケーキを食べる程度で、

パーティをするわけでもないのにね

 

でも、少し立ち止まって考えたいんです

まだ、11月だよ

いつの間にかすっかり市民権を得たハロウィンのかぼちゃたちが片づけられたとたんに

街は一気にクリスマスです

 

11月のアイデンティティ、とは

 

いいとしだからわかるんですけど、

流行るイベントってのは商業的に売り出せるかどうかが重要ですよね

その点ハロウィンはよかった

わかりやすくかぼちゃというモチーフがあるから

お菓子も飾りも作りやすいし、

その年に流行っているアレコレの仮装グッズなんかも売れる

そういう意味で次に流行る…流行らせるのはイースターだそうですね

うさぎのモチーフに、たまご型のお菓子をどんどん売り出すんでしょう

バニーガールのかっこうのおねえさんが街中にあふれたら、少しだけゆかいです

 

でも今考えるべきは11月です

なにも思いつきません

霜月…六花亭の銘菓「霜だたみ」でも食べる日にしましょうか

なんて思いながらデパートに行ったら

今日は「いい夫婦の日」だそうです

語呂合わせ、その手があったか

それなら11月は「いい〇〇の日」を連発できます。やった

いわれてみれば「いい肉の日」なんてのもありますね。いいお肉食べたい

ともすれば明日は「いいにいさんの日」だ。

 

あ、勤労感謝の日

生きるパフェ

ブログをはじめたとたんに、風邪をひいて寝ていました

3日坊主が呪いをかけてきたんでしょうか

思えば小学生のころは、しょっちゅうこの呪いに負けていた気がします

夏休みのひとこと日記とかね

最終日にまとめて書く、愚かでありがちな子供でした

 

体が発熱することに気がつく前に、パフェを食べに行ってきました

熱しにくく冷めにくい、日本人の逆張りをして30年なので、

なかなか趣味が出来にくいわたしなのですが、

この数か月で生み出した趣味が「素敵なパフェを食べに行く」です

 

パフェ、いいですよね

おいしいし、美しい

そう、普通のパフェじゃない

美しいパフェを食べに行くのです

資生堂パーラーやら、高野フルーツパーラーやら、千疋屋やら

選ばれし果物が使われているパフェです

高いです

ネピアでもクリネックスでもなくエルモアを使っているわたしには高いです

パフェとお飲み物を注文するには、2時間と少し働かないといけません(わたし調べ)

GUならセーターを2枚買ってもおつりがきます

それでも…美しいパフェが食べたいんです

だって、これだもん

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資生堂パーラー銀座本店の2016年11月のパフェ

山形県 岡田農園産ラ・フランスのパフェ」

です

この艶やかなラフランス。メイプル味のアイスクリーム。

そして添えられたプラリネソース

素敵な給仕さん(ダンディなおじさま)が、テーブルにそっと載せてくださった瞬間に

心が高揚します。

女子力なんていうもんじゃない。淑女力が全開になります

一緒にお願いした紅茶のカップを持つ小指も上がります

心が一気にベルサイユ宮殿にワープします

行ったことないけれど

 

ラフランスはとろけるような甘さで、

メイプルアイスや紅茶の味のゼリーは上品な甘さで好み

そして、別添えのプラリネソースがほろ苦く香ばしく、

かけると一気に大人の味に変化しました

このプラリネソースだけ飲みたいなって思ったのですが、

たぶん淑女もマリーアントワネットもそんなこと言わないので

やっぱりわたしは札幌出身の庶民以外の何物にもなれそうにないです

 

 

食べるということは

生きるためにすることだと思うんですけど、

生きるだけなら、こういうもの食べる必要ないんですよね

だけど、楽しむために、心の余暇のために

素敵なものを食べよう・趣味にしよう

そう思えたことは、すごく前向きで素敵だなあって思えたので

これからもがんばって働いて美しいパフェを食べて

生きているってことを実感しよう

 

クリスマスに向けてキラキラ輝く銀座で

ひとりぼっちでパフェを食べながら、そんなことを考えました

 

ほこりすらなくなればきっとそれはおちつかない

部屋が汚いんです

 

ゴミ屋敷ではないけれど、物が多い

そして、うまいこと収納できないからごちゃーっとしてる

さっき使ったハサミは机の上に、

昨日届いたピザ屋のチラシは、なぜか加湿器の上に

めんどくさがりなんです

反省し続けて30年。そろそろどうにかしたい

 

あこがれる部屋は、よくマンションのチラシにポエムと共に載ってるモデルルームです

物が少なくて、空間が広くとられていて

ティッシュの箱がどこにもないやつ

急に鼻水が止まらなくなったらどうするの?あの部屋の住人

まあ、モデルルームはモデルルームであって、

パリコレの服が実際に店頭で販売されるわけではないのと同じです

どんなに物が少ない部屋に住んでいる人も、

どこかにはネピアクリネックスを隠し持っているはずなんです

そう思って、今傍らにあるティッシュを見たらエルモアでした

 

一時期流行った断捨離に挑戦しようと思ったこともありました

けど、簡単に捨てることが出来たのは、お菓子の箱にかかっていた包装紙とか

あこがれだったお店の紙袋とか、そういうものぐらいで

 

28歳の時に引っ越し・上京したわけですが

大学生以降に買ったものなんかは、結構ほいほい捨てられるんですよね

でも、それ以前のものが、捨てられない

生まれてから高校生くらいのころが、自分にとって本当に大切な時期だってことなんだろうなあ

 

今、身近にあるもので一番長い付き合いのものは、

0歳児の時におばあちゃんに買ってもらったミッキーのぬいぐるみです

痛い30歳なので、今でも一緒に寝ています

家に帰ってきたときには「ただいまー」と声をかけることにしています

わたしが死んだときには、一緒にお棺に入れてもらおうかと思っていたのですが

どこかに飾ってもらったら、呪いのぬいぐるみとして後世に受け継がれるかもしれない

 

それを想像すると、ほんの少しだけ楽しいです